タイラバのリールを買おうと思うけど、
・ベイトやらギア比やら何が正解なの?
・カウンターって必要なの?
・コストを抑えたいけど安かろう悪かろうで失敗をしたくない。
タイラバのリールを予算に収まるように買ってみたものの、いざ使ってみると搭載されていると思ってた機能がなかったり、あとから実はもっとコスパの良いリールがあることを知るなど、思わぬ失敗をすることがあります。
僕はタイラバ初心者の頃に、カウンター付きの安いリールを買ったものの、糸の出ている量が分かるだけで、巻き上げ速度が表示されずドラグ音も鳴らずガッカリした経験があります。
こういった失敗経験を踏まえ、タイラバ初心者の人がこれからリールを買うとしたら、何に注意する必要があるのか?と言うことと、筆者が厳選したタイラバ用に使えるおすすめのリールを紹介いたしますので、是非参考にしてみてください。
- タイラバのリールを選ぶ際に見るべきポイント7つ
- 予算別のおすすめタイラバリール10台
<プロフィール>
✔釣り歴15年以上
✔ボートオーナー
✔基本天候が合えば週末は出船
タイラバ初心者が知っておくべきリールの選び方 ポイント7つ
タイラバのリール購入で失敗しないためには、メーカー、ギア比、サイズ、カウンターの有無など、自分にとって何がベストか判断できる必要があります。ここからはリールを選ぶためのポイントを重要だと思う順に7つご紹介します。
- リールの種類
- パワーギアとハイギア
- ボディサイズ
- ダブルハンドルとシングルハンドル
- カウンターの有無
- ドラグの音の有無
- フォールレバーの有無
①リールの種類
リールの種類が、ベイトリール、スピニングリール、変わったところでは電動リールがありますが、初心者の方が最初に買うべきはベイトリールです。
その理由は、タイラバはキャストせずに真下にフォールさせることが殆どで、ベイトリールの特徴と相性がよいからです。
ベイトリールの特徴
- タイラバの基本である縦の釣りをしやすい
- 親指一つだけでタイラバをフォールさせることができる
- サミングしやすい
- カウンター付のモデルがある
- キャストにはコツが必要
底取りと巻き上げを何度も繰り返すのもベイトリールの得意とするところで親指一本でタイラバをフォールさせることができるので、スピニングリールと比べて動作が少ないぶん釣りに集中することができます。カウンターが付いているのもベイトリールだけです。
一方でキャストには結構コツが必要なので、その点は相応の練習が必要となります。
ベイトリールに関するまとめ
- 一般的にはベイトリールを使うことが多いので、最初の一つはベイトリールの中から検討する
- スピニングリールと比べ、親指一つでサミングもフォールもさせることができる
- キャストには練習が必要
②パワーギアとハイギア
結論から言うとこれは好みの問題ですが、初心者の方はパワーギアを選ぶのが手堅いです。
理由として、パワーギアの方がスローな等速巻きをしやすいだけではなく、浅い海域はもちろん、重いタイラバを使う深い海域での釣りやドテラ流しにも対応できます。
ハイギアはパワーギアと比べて感度が良くタイラバの回収も速いのですが、使いやすいシーンが限られてしまいます。と
パワーギアの特徴
- 巻きが軽いので重いタイラバも巻ける
- 汎用性が高く浅い海域も深い海域も対応できる
- 丁寧な等速巻きをしやすい
ハイギアの特徴
- 巻き抵抗が強いので潮が効いている等の違和感を感じ取りやすい
- 速く巻きやすく誘いに変化をつけやすい
- 着底からの巻き始めのレスポンスが早い
③ボディサイズ
タイラバモデルのベイトリールの番手はだいたい100か150で、PEラインの0.8~1.0号を200m以上巻けれるようになっています。
ボディサイズは使うタイラバの重さで選ぶ必要があるので、よく行く海域の釣り方として使うタイラバの重さが150gぐらいまでなら100番や150番で大丈夫です。逆に150gよりも重いタイラバを使う場合はもう少し大きな200番や300番を選ぶと良いです。
重いタイラバを小さいリールで巻くと、タイラバの重さや水圧で巻き抵抗が強すぎて手が疲れるし手感度も落ちてしまいます。
ボディサイズに関するまとめ
- PEラインの0.8~1号を200m以上巻くことができるモデルが望ましい
- 使うタイラバの重さで番手を選ぶ
④ダブルハンドルとシングルハンドル
通常はダブルハンドルを選ぶと良いです。シングルハンドルと比べて巻き上げ時のバランスが良く丁寧な等速巻きをしやすいです。
シングルハンドルを選ぶシーンがあるとすれば、重いタイラバをハイギアで巻きたい時です。大体シングルハンドルはハイギアでも巻き上げで力負けしないように味付けされているので、ハイギアにラインナップされています。
⑤カウンターの有無
カウンター付のリールって高いイメージがあると思いますが、モノによっては結構安く購入できます。
予算に余裕があるのであれば是非カウンター付のリールの購入をおすすめします。理由は同乗者と詳細な情報交換をできることで船全体の釣果を上げていけるからです。
カウンター付リールの特徴
- ラインの放出量が分かる
- 巻き上げ速度やフォール速度の分かるモデルがある
- カウンター無しのモデルより若干高価
- カウンター無しのモデルより若干重い
- 糸の放出量の表示
- 巻き上げスピードの表示
- フォールスピードの表示
- アラームの有無
若干重いのは気にしなくてOK
カウンターが付いている分、若干重くなってしまいますが、この点については正直気にする必要はありません。
アジングやエギングであればリールの軽さやバランスは非常に重要ですが、タイラバにおいてはそこまでシビアにならなくても大丈夫です。実際に持ってみると分かるのですが、重たさに関してはリールよりロッドの方が何倍も気になると思います。
落として巻くだけと言うシンプルな釣りゆえに、カウンターから詳細な情報を得ることで、より戦略的にタイラバを楽しむことができます。
⑥ドラグの音の有無
スピニングリールだったら当たり前のように付いているのですが、ベイトリールの場合はエントリーモデルだとドラグのクリック音がしないものばかりです。ちなみに音が鳴っても鳴らなくても釣果自体の差はありません。
ただし、クリック音の鳴らないリールを買っても、後でクリック音の鳴るモデルが欲しくなる傾向が強いので、最初からクリック音の鳴るリールを買った方が安くつくので思ったより慎重に選んだ方がよいです。
最初は良くても、周りが鳴らしまくるんで欲しくなっちゃいます。
⑦フォールレバーの有無
フォールレバーはシマノのリールにしか搭載されていません。
実はタイラバは巻き上げ中だけでなくフォール中にも沢山アタリがあるので、フォールスピードに変化を持たせてヒットに持ち込もうという釣り方です。
詳細は以下のSHIMANO TV公式チャンネルの動画の方がイメージしやすいと思うので、参考になさってください。
ちなみに親指でサミングしてスプールを抑えてブレーキをかければ同様のこともできると考えると思いますが、初心者にはサミングでの微調整は非常にシビアなのでフォールタイラバに興味のある人は素直にフォールレバーのついてるシマノのリールを買うことを推奨します。
①~⑦のまとめ
- 初心者の人にはパワーギアがおすすめ
- パワーギアの方がシビアでスローな誘いが必要な時に丁寧な等速巻きをしやすい
- ボディサイズは使うタイラバの重さが150g未満なら150番程度でOK
- シングルハンドルよりもダブルハンドルの方が等速巻きしやすく、高速巻きしても疲れにくい
- ドラグのクリック音はあってもなくても釣果に差は出ないが後から欲しくなる
- フォールレバーはシマノ限定、サミングでも同様のことが可能だが難しい
それでは改めてコスト別におすすめのリールを紹介していきますね。
【価格別】タイラバ初心者へおすすめのリール10選
まずは、とにかく予算を抑えたい。1万円程度でリールを買いたい。そんな人向けに極力機能を絞りつつも問題なくタイラバに使えるリールをご紹介します。
【AbuGarcia】REDMAX船 … 1万円未満
AbuGarcia REDMAX船 のスペック
店舗標準価格 | 8,800円 | ハンドル長 | 120mm |
ギヤ比 | 7.1:1 | ベアリング数(本体) | 3 |
巻上長 | 74cm/ハンドル1回転 | ベアリング数(ローラー) | 1 |
糸巻量(PE) | 1号-200m | カウンター | なし |
自重 | 222g | ドラグ音 | なし |
最大ドラグ力 | 5.5kg | 発売時期 | 2017年 |
AbuGarcia(アブガルシア)と言うメーカーをあまり聞いたことが無いかもしれませんが、簡単に言えば外国の老舗メーカーで、1921年にスウェーデンで設立された総合釣具メーカーです。
国内メーカーのリールと違って、非常にリーズナブルな価格設定で、色んな商品を販売しています。勿論ちゃんとしたメーカーなので、安かろう悪かろうではなくしっかりした作りをしています。
AbuGarcia REDMAX船の最大の特徴は、とにかく安いので必要最低限で構わないのでリールが欲しい人には丁度良いです。
あとハンドルが120mmと長めなのも特徴的で、ハイギアなのにハンドルが大きいので、ある程度速くも巻けるうえに丁寧にも巻けてファイト中は力強いと言った味付けです。
【タカミヤ】ギガソルトPG … 1万円未満
REALMETHOD ギガソルトPG のスペック
店舗標準価格 | 9,800円 | ハンドル長 | 100mm(筆者測定値) |
ギヤ比 | 5.1:1 | ベアリング数(本体) | 6 |
巻上長 | 56cm/ハンドル1回転 | ベアリング数(ローラー) | 1 |
糸巻量(PE) | 1.5号-260m、2号-200m、3号-130m | カウンター | なし |
自重 | 244g | ドラグ音 | なし |
最大ドラグ力 | 7kg | 発売時期 | 2016年 |
タカミヤ ギガソルトは釣り具のポイントのオリジナル商品です。
僕はギガソルトのハイギアモデルを持っていますが、値段の割に滑らかな巻き心地で、ドラグの滑り出しも問題ありません。カウンターが無くドラグ音が鳴らないのが寂しいですが、極力コストを抑えたいのであればベストマッチだと言えます。
定価9,800円ですが、店頭セール中は8,000円を切ってる時もあるので、Amazonで買うと言うよりは、リールを買おうと思ったタイミングで丁度セールをしていたら検討してみると良いでしょう。
【シマノ】エンゲツBB … 1~1.5万円
シマノ エンゲツBB のスペック
店舗標準価格 | 16,800円 | ハンドル長 | 51mm(半径) |
ギヤ比 | 5.5(ハイギアは7.2) | ベアリング数(本体) | 4 |
巻上長 | 55cm/ハンドル1回転(ハイギアは72cm) | ベアリング数(ローラー) | 1 |
糸巻量(PE) | 0.8号250m、1号200m、1.5号130m | カウンター | なし |
自重 | 200g | ドラグ音 | なし |
最大ドラグ力 | 6kg | 発売時期 | 2022年 |
型番がややこしいですが、100が右巻きで、101が左巻きです。
シマノ エンゲツBBは2022年にモデルチェンジした比較的新しいモデルで、モデルチェンジに伴い最新のテクノロジーが搭載されており非常にお買い得です。
カウンターやドラグ音こそありませんが、この価格帯なのにレベルワインド連動機能が搭載されています。これは大物がかかってラインが引きずり出されるときに、スプールとレベルワインドに角度がつかず、ラインへの負荷を減らせる機能です。タイラバをフォールさせる時もスプールの端でPEが引っかかるような事も皆無でスムーズにフォールします。
あとはタイラバリールにしては珍しく、100サイズと少しコンパクトなので、手の小さめの人や女性アングラーにはおすすめです。逆に水深があって重いタイラバを使うエリアにはあまり向いていません。
メインエリアは水深ないし、糸の色を見れば大体わかるのでカウンターまでは不要と言う人にはピッタリのモデルだと思います。
ちなみにダイワのリールの場合は5万円を超すようなリールにしかレベルワインド連動機能が搭載されていませんが、シマノのリールはエンゲツBBからレベルワインド連動機能が搭載されています。
【ダイワ】 紅牙 X IC … 1~1.5万円
ダイワ 紅牙 X IC のスペック
店舗標準価格 | 15,500円 | ハンドル長 | 100mm |
ギヤ比 | 4.9 | ベアリング数(本体) | 5 |
巻上長 | 54cm/ハンドル1回転 | ベアリング数(ローラー) | 1 |
糸巻量(PE) | 0.8号300m、1号200m | カウンター | 放出量:あり 巻き上げスピード:なし フォールスピード:なし |
自重 | 240g | ドラグ音 | なし |
最大ドラグ力 | 5kg | 発売時期 | 2018年 |
ダイワ 紅牙X ICは見た目に他のダイワのリールと全然違うので、少しばかりダイワの安いリール感が否めないのが玉にキズですが、普通に使う分には全く問題ありません。ハンドルの回転も想像よりは滑らかに感じられると思います。
紅牙 X ICは右巻きのパワーギアしかないので、もし左巻きやハイギアが欲しい場合は少し値引きが率が低いですがダイワのタナセンサーが殆ど同じものです。単純に右巻きのパワーギアを買うのであれば紅牙X ICの方が安くてお得です。
【AbuGarcia】 MAX DLC … 1~1.5万円
AbuGarcia MAX DLC のスペック
店舗標準価格 | 14,800円 | ハンドル長 | 105mm |
ギヤ比 | 5.8(ハイギアは7.0) | ベアリング数(本体) | 5 |
巻上長 | 60cm/ハンドル1回転(ハイギアは73cm) | ベアリング数(ローラー) | 1 |
糸巻量(PE) | 1.5号200m、2号150m | カウンター | 放出量:あり 巻き上げスピード:なし フォールスピード:なし |
自重 | 220g(パワーハンドルは218g) | ドラグ音 | なし |
最大ドラグ力 | 5kg | 発売時期 | 2022年 |
AbuGarcia MAX DLCの特徴は他社のリールよりもカウンターの文字が大きいことです。ソルトシールドボールベアリングが搭載され錆びにくく塩噛みしにくいというのもあります。タイラバの他にもイカメタルやバチコンなんかにも流用できます。
船べりアラームがついているので、リールの巻きすぎによるロッドの穂先の破損防止にもつながるので、釣り自体が初心者の人にはありがたい機能です。
隠れたメリットとしてロッドを選ぶ時にメーカーに縛られないという点があります。(どうしてもシマノとダイワについてはリールとロッドのメーカーを揃えたくなる傾向にあるので)
MAX DLCはラインナップが多いですが、簡単にまとめるとこんな感じです。
- MAX DLC … 標準ギア、ダブルハンドル、右巻き
- MAX DLC-L … 標準ギア、ダブルハンドル、左巻き
- MAX DLC H … ハイギア、ダブルハンドル、右巻き
- MAX DLC H-L … ハイギア、ダブルハンドル、左巻き
- MAX DLC P … 標準ギア、パワーハンドル、右巻き
- MAX DLC P-L … 標準ギア、パワーハンドル、左巻き
【シマノ】 エンゲツ CT … 2~2.5万円
シマノ エンゲツ CT のスペック
店舗標準価格 | 29,900円 | ハンドル長(半径) | 51mm |
ギヤ比 | 5.8(ハイギアは7.8) | ベアリング数(本体) | 5 |
巻上長 | 58cm/ハンドル1回転(ハイギアは78cm) | ベアリング数(ローラー) | 1 |
糸巻量(PE) | 0.8号400m、1号330m、1.5号200m | カウンター | あり |
自重 | 250g | ドラグ音 | 放出量:あり 巻き上げスピード:あり フォールスピード:あり |
最大ドラグ力 | 5kg | 発売時期 | 2019年 |
シマノ エンゲツCT にはフォールレバーと、フォールスピードの表示されるカウンターが搭載されています。勿論レベルワインド連動機能も搭載されています。
耐久性や巻き心地はさておき、機能面においては上位モデルであるエンゲツプレミアムと変わらないので、この価格帯で上位機種と同様の釣り方をできると言うのは非常にお得感が高いです。
発売から少し時間が経っていますが、機能的な面は全て揃っているので、タイラバを一通り楽しむのであれば個人的にはイチオシのリールです!
【シマノ】 バルケッタF カスタム … 2~2.5万円
シマノ バルケッタF カスタム 150 のスペック
店舗標準価格 | 33,100円 | ハンドル長(半径) | 55mm ※シングルハンドルは60mm |
ギヤ比 | 6.9(XGは8.1) | ベアリング数(本体) | 5 |
巻上長 | 69cm/ハンドル1回転(XGは81cm) | ベアリング数(ローラー) | 1 |
糸巻量(PE) | 0.8号400m、1号330m、1.5号200m | カウンター | あり |
自重 | 225g | ドラグ音 | 放出量:あり 巻き上げスピード:あり フォールスピード:あり |
最大ドラグ力 | 5.5kg(XGは5kg) | 発売時期 | 2020年 |
シマノ バルケッタF カスタムはCI4プラスが採用されており、カウンターとフォールレバーが搭載されているリールの中では一番軽いリールです。当然レベルワインド連動機能も搭載されています。
エンゲツCTと似ていますが違いとしては、少しギア比が高くなっており、ミドルギアとエクストラハイギアみたいなラインナップです。
あとギア比が高くなったぶん巻き心地を考慮してハンドルが若干長く設定されていることと、パワーハンドルがラインナップされています。
ちなみに定価ベースだとエンゲツCTより少し高いですが、実売価格はエンゲツCTと殆ど変わりません。
ローギアでもハイギアでもない中間のギア比に興味のある人や、CI4プラスに興味のある人はエンゲツCTではなくバルケッタFカスタムも検討しても良いと思います。
【シマノ】 エンゲツ … 2~2.5万円
シマノ エンゲツ のスペック
店舗標準価格 | 31,500~33,100円 | ハンドル長(半径) | 55mm ※150HGのみシングルハンドルで60mm |
ギヤ比 | PG:5.8 HG:7.8 | ベアリング数(本体) | 8 ※150HGのみ7 |
巻上長(ハンドル1回転) | PG:58cm HG:78cm | ベアリング数(ローラー) | 1 |
糸巻量(PE) | 0.8号250m、1号200m、1.5号130m(150HGは0.8号400m、1号330m、1.5号200m) | カウンター | なし |
自重 | 100HG:210g 100PG:205g 150HG:225g | ドラグ音 | あり |
最大ドラグ力 | 4.5kg(HGは4kg) | 発売時期 | 2021年 |
シマノ エンゲツはエンゲツCTと実売価格こそ変わりませんが、カウンターを除いたあらゆるスペックで優れています。
まず最大の違いは巻き心地で、マイクロモジュールギアが適用されているのでエンゲツCTと比べると別次元です。もちろんレベルワインド連動、フォールレバーやドラグ音も有ります。
他のエンゲツシリーズと異なりボディサイズが100と150の2種類あります。100サイズのほうが手の小さい人向きです。普段の釣り場が深場メインの人は150サイズ、瀬戸内の様にラインがあまり出ないエリアであれば100サイズで十分です。ちなみに150サイズはハイギアしかありません。
僕の友達が瀬戸内東部でエンゲツ100HGを愛用していますが、カウンターの必要性を感じないと言う人にはコスパ最高のリールだそうです。
ここから紹介するのは、本当に筆者がタイラバ初心者向けにイチオシのリールです。実売価格も3万円を超えてくるので、少し敷居が高いですが予算に余裕があれば是非検討してみてください。
【ダイワ】 紅牙 IC … 3~3.5万円
ダイワ 紅牙IC のスペック
店舗標準価格 | 42,800円 | ハンドル長 | パワーギア:110mm ノーマルギア:130mm ハイギア:130mm |
ギヤ比 | パワーギア:4.8 ノーマルギア:6.3 ハイギア:7.1 | ベアリング数(本体) | 6 |
巻上長(ハンドル1回転) | パワーギア:54cm ノーマルギア:70cm ハイギア:80cm | ベアリング数(ローラー) | 1 |
糸巻量(PE) | 1号400m、2号200m | カウンター | 放出量:あり 巻き上げスピード:あり フォールスピード:あり |
自重 | パワーギア:220g ノーマルギア:230g ハイギア:230g | ドラグ音 | あり |
最大ドラグ力 | 5kg | 発売時期 | 2021年 |
ダイワ 紅牙IC は、ダイワの紅牙シリーズでは一番上のモデルで、実売価格は2.7万円弱と結構な値段します。
ただ、その分リールのスペックは非常に高く、HYPERDRIVE DESIGNとダイワの次世代ベイトテクノロジーが惜しみなく搭載されています。下位モデルと比べ、リールの剛性が高いので巻き心地がよいので潮の効き具合や真鯛のもたれるようなアタリも非常に分かりやすく、ロングハンドル搭載で深場にも強いです。
3万円もするのにレベルワインド連動機能が無いじゃないかと思うかもしれませんが、リール内部の機構を減らすことで着底感度や耐久性の向上に貢献しています。
ちなみに紅牙ICはフォールレバーはありませんが、カウンターでフォール速度は分かります。
【シマノ】 エンゲツ プレミアム … 3~3.5万円
シマノ エンゲツ プレミアム のスペック
店舗標準価格 | 46,500円 | ハンドル長(半径) | PG:51mm HG:55mm |
ギヤ比 | PG:5.8 HG:7.8 | ベアリング数(本体) | 8 |
巻上長(ハンドル1回転) | PG:58cm HG:78cm | ベアリング数(ローラー) | 2 |
糸巻量(PE) | 0.8号400m、1号330m、1.5号200m | カウンター | 放出量:あり 巻き上げスピード:あり フォールスピード:あり |
自重 | 220g | ドラグ音 | あり |
最大ドラグ力 | PG:6kg HG:5kg | 発売時期 | 2023年 |
シマノ エンゲツプレミアム はエンゲツCTと似ており、機能的にできることで言えば一緒ですが、細部のスペックが異なります。
具体的には、マイクロモジュールギアが搭載され、ベアリングの数が3つ増えていることや、こっそりピニオンギアのグレードも上がっており、耐久性・耐塩性が向上し、クラッチの耐久性も格段にアップしています。
エンゲツCTとエンゲツプレミアムで巻き心地を比べてみると、明らかにエンゲツプレミアムの方が巻き心地がよく、巻き上げ中の変化も感じ取りやすいです。
ちなみの2023年のモデルチェンジで前モデルから30gも軽量化されただけではなく、フォールレバーが巻き取り方向では回転が重くならない画期的なオリジナル機構が搭載されるなど物凄いバージョンアップが行われています。
シマノ or ダイワで特に拘りが無いのであれば、個人的にはフォールレバーのついてるぶん紅牙ICよりもエンゲツプレミアムの方が遊べるのでオススメです。
まとめ:タイラバをするならリールは必須!おすすめアイテムを使いこなそう
さて、ここまで価格帯別にリールをオススメしてきましたが、高機能になるほど価格も上がるので、なかなか選ぶのに悩んでると思うので、最後に個人的な切り口で厳選したものを紹介します。悩んだ方はこちらも是非参考にしてみてください。
予算が厳しいので安さ重視の場合
タカミヤ ギガソルトがおすすめです。
正直、同じ価格帯のAbuGarcia REDMAX船を実釣で触ったことがないと言うのもありますが、ギガソルトは実際自分の手元で何年も問題なく使えてるので普通におすすめできます。安くて機能が少ないもののシンプルゆえの頑丈さと言う面ではコスパ最高です。
カウンター不要で予算1万円前後の場合
シマノ エンゲツBBがおすすめです。
やはり何と言っても、この価格帯でレベルワインド連動機能が付いており不意の大物へ対応しやすいのが大きいです。とにかくカウンターやフォールレバーは我慢して、そこそこ安心して使えるリールとなるとエンゲツBBがベストチョイスだと思います。
とりあえず簡易的なカウンターが欲しい場合
AbuGarciaMAX DLCがおすすめです。
対抗馬の紅牙X ICでも良いのですが見た目が少し古いのと、ロッドを選ぶ時にメーカーを気にしなくて良いので、それならアブのリールの方がおすすめかなと言った感じです。
パワーハンドルがラインナップされているのもポイントです。
予算は抑えつつ高機能なカウンターが欲しい場合
シマノ エンゲツCTがおすすめです。
実売2万円前後に対し、巻き上げのスピードやフォールスピードが分かり、レベルワインド連動機能とフォールレバーが付いてて、ドラグのクリック音も鳴る。欲しい機能が2万円で全部手に入ります。
個人的には、この記事で紹介しているリールの中では一番コスパが良いと思うので、少々予算オーバーしてでも一気にエンゲツCTまで手を伸ばしておけば、後から買いなおしが発生せず良いと思います。
カウンターは不要だけど高性能なリールが欲しい場合
シマノ エンゲツかダイワ 紅牙(2023年4月発売予定)があるので、どちらか好みで選ぶと良いと思います。
個人的にはレベルワインダー連動機能とフォールレバーの付いてるエンゲツの方がコスパが良いと思いますし、100番があるのも魅力的だなと思います。
予算3万円以上でカウンターが欲しい場合
シマノ エンゲツプレミアムをオススメします。
対抗馬のダイワ 紅牙ICも良いリールなのですが、やはりシマノのリールの方が、レベルワインド連動機能とフォールレバーが付いている分、お買い得感があります。
さらに、2023年モデルへバージョンアップした際に、フォールレバーが巻き取り方向では回転が重くならない機構が搭載されているため、フォールレバーの使い勝手も格段に上がっています。
以上、初心者の方がタイラバ用のリールを購入する際に参考になれば幸いです。この他にもリールに巻くPEラインの解説や、初心者向けにロッドの選び方やおすすめのモデルを紹介した記事を書いているので、セットで購入を考えている方は是非ご覧になってください。