タイラバのPEって何号を何mがいいの?
4本編みと8本編みの違いって?
タイラバで大型マダイを狙う際、PEラインの選び方が釣果を左右します。100m近くラインが出た時でもアタリを感じ取るための感度の高さ、80cm超の大マダイを無理なく引き上げる強さが求められるライン。その選び方に迷っていませんか?
この記事では、そんなPEラインの選び方のポイントを解説します。これを押さえておけば、あなたのタイラバの釣果がより釣りがより効果的になること間違いなしです。
- タイラバに必要なPEラインの太さや長さ
- PEラインの4本編みと8本編みの違い
- タイラバにおすすめのPEライン10選
<プロフィール>
✔釣り歴15年以上
✔ボートオーナー
✔基本天候が合えば週末は出船
タイラバ用PEラインの選び方
タイラバ用PEラインの選び方は次の5つのポイントを考慮することが大切です。
- 太さ
- 長さ
- 編み方
- カラー
- メーカー
PEラインは感度の高さと引っ張り強度を兼ね備えており、タイラバには欠かせない要素です。また、太さや長さは釣りの状況に応じて適切に選択し、編み方は耐久性と感度を左右し、カラーは釣り場の状況を確認するために重要な要素となります。
実際に多くのアングラーがタイラバにおいて0.6号~1.2号のPEラインを使用し、その巻き糸量は200mが一般的です。その理由はライントラブルやラインブレイクが起こったときに対処しやすいからです。
タイラバ用のPEラインを選ぶ際には、ラインの太さ、長さ、編み方、カラーを考慮することが大切です。
タイラバのPEラインの太さは何号がよいか?
ズバリ、タイラバにおすすめのPEラインの太さは0.8号です!
ラインは細ければ細いほど潮の抵抗が抑えられ底取りしやすくなりますが、細いぶん消耗が早く、ラインブレイクの可能性も高くなるというデメリットがあります。逆にラインが太いと消耗を抑えられ不意の大物への安心感もありますが、潮の抵抗を受けやすく底取りしにくくなるデメリットもあります。
これらの要素を踏まえると0.8~1号が丁度バランスの取れた太さで、このぐらいの太さがあれば80クラスのマダイやブリでも上がってくるので、実際、エリアに関係なく多くのアングラーが0.8号のPEラインを使っています。
掛けのタイラバをしたい場合は1号がベストです。アワセ切れ防止などの理由から少し太めのPEラインを使う必要があります。
PEラインの長さは何mあればよいか?
PEラインの長さは殆どのエリアで200m程度あれば大丈夫です。特に瀬戸内東部や鳴門・明石なら150mでも釣りは成立しますが、ライントラブルやサワラやサバフグなどによる高切れを考慮すると200mは欲しいと言ったところです。
ただし、京丹後近辺のように水深150mでドテラ流しをするような場合400mは必要です。他にも遊漁船によってはディープドテラをメインとしている場合もあるので、初めて行く遊漁船は船長に必要な長さを確認することを推奨します。
もし必要な長さが判断できない場合は、使うヘッドの重さの2倍の数字を目安にしてみてください。(150gメインなら300m以上巻く)
4本編み、8本編みの違いは?
PEラインには、4本編み、8本編み、12本編みのように編み込む本数のバリエーションがあり、その違いは耐久性と感度にあります。
PEラインは細い糸が編み込まれたもので、その糸の本数によって擦れに対する耐久性や感度が変わります。編まれる本数が多くなるほど1本あたりの繊維が細く、表面がなめらかになり、感度や使用感が良くなります。
こう言った特性をタイラバ用途でまとめると以下のようになります。
比較項目 | 4本編み | 8本編み | 12本編み |
---|---|---|---|
耐久性 | 高い | 普通 | 低い |
感度 | 普通 | 良い | 最高(ノイズが少ない) |
水の抵抗 | 普通 | 小さい | とても少ない |
糸鳴り | する | 気にならない | 殆どない |
価格 | 安い | 若干高い | かなり高い |
この様に、4本編み、8本編み、12本編みのPEラインは、それぞれ耐久性と感度のバランスが異なるため、自分の釣りのスタイルや状況に応じて選択してみてください。
ちなみに筆者のおすすめは8本編みです。色々使いましたが、4本編みは糸鳴りやガイドの抵抗が気になり、12本編みはコスパが悪い。じゃぁ8本編みが傷みやすいかと言うとそんなに気にならないレベルなので、現在は8本編みを使用しています。
PEラインのカラーについて
PEラインのカラーは、10m、20mごとに色分けされているものをおすすめします。
特にカウンターの付いてないリールの場合、カラー分けされているPEラインを使用しなければ、水深やヒットしたタナの確認が難しくなります。
また、カウンター付きのリールを使えば関係ないと思うかもしれませんが、カウンターが故障してしまった場合その日はタナやライン放出量の把握が一気に難しくなってしまいます。
サバフグ対策としてグリーン一色にする考え方もありますが、経験上、一色にしてもラインに付着したゴミに噛みつかれて高切れしたので、あえて一色にするメリットはそこまで無いと考えます。
発売しているメーカー
メーカーはかなり重要です。特にAmazonの激安PEなんかは特に注意で、実際ものによってはペチャっとつぶれた、きし麵みたいなPEラインも販売されています。一応、最大強度の表記もありますが編み込み精度が怪しく平均強度や最弱強度について不安が残ります。
できれば、サンライン、YGKよつあみ、シマノ、ダイワのような、国内で古くからラインを販売しているメーカーから選ぶのが手堅いです。
タイラバにおすすめのPEライン10選
それではここからは、おすすめのPEラインをご紹介します。0.8号の200mばかりですが、必要に応じて太さや長さは選んでみてください。
おすすめの4本編みPEライン
サンライン SIGLON PE×4
SIGLON PE×4は扱いやすいハリとコシを持つ「EX-PE」ライン。超高感度・超高強力でアタリを明確に捉え、パワフルな釣りが可能。色落ちを抑制した鮮明なマルチカラー。
号数 | LB | 直強(kg)MAX |
0.6 | 10 | 4.5 |
0.8 | 12 | 6 |
1 | 16 | 7.7 |
1.2 | 20 | 9.2 |
デュエル ハードコア X4
ハードコア X4は、ウルトラPEをマイクロピッチブレイデッド加工した4本組で、強さとコシを兼ね備えた扱いやすいPEライン。低伸度と良好な運動伝達率で、微細なロッドワークやリーリング操作で効率的にルアーを操作可能です。
号数 | MAX(Lbs.) | MAX(kg) | AVE(kg) |
0.6 | 12 | 5.4 | 3.6 |
0.8 | 14 | 6.4 | 4 |
1 | 18 | 8 | 6 |
1.2 | 20 | 9 | 6.6 |
シマノ タナトル 4
シマノのタナトル4は、1m・5m毎の明瞭なカラーパターンで棚取りが容易。強度が安定し、扁平化やラインスラッグを抑制。均等性に優れた4本編VT工法を採用。
号数 | 最大強力(lb) | 最大強力(kg) |
0.6 | 12.5 | 5.7 |
0.8 | 17.8 | 8.1 |
1 | 20 | 9.1 |
ラパラ ラピノヴァX マルチカラー
視認性を追求したラピノヴァX マルチカラーは、ルアーから船釣りまで幅広く対応。10mごとに5色分けと1m単位、5m単位のマーキングで、特殊コーティング製法によるトラブル防止の4本編み高性能PEライン。コストパフォーマンスに優れています。
号数 | lb | kg |
0.6 | 13.9 | 6.3 |
0.8 | 17.8 | 8 |
1 | 20.8 | 9.4 |
1.2 | 22.2 | 10 |
おすすめの8本編みPEライン
クレハ シーガー PE X8
クレハ社の中で最も伸びの少ないグランドマックスPEを採用したシーガー PE X8は高感度・高強力を誇ります。8本組による強度追求と新ピッチマーキングによる高視認性を実現し、これらをバリュープライスで提供、コストパフォーマンスを徹底追求したPEラインです。
号数 | 最大強力(lb./kg) | 平均強力(lb./kg) |
0.6 | 14lb./6.4kg | 12lb./5.4kg |
0.8 | 18lb./8.2kg | 16lb./7.3kg |
1 | 20lb./9.1kg | 18lb./8.2kg |
1.2 | 23lb./10.4kg | 21lb./9.5kg |
シマノ タナトル 8
シマノのタナトル8は、1m・5m毎の明瞭なカラーパターンで棚取りが容易。低伸度と高感度を実現し、ガイドへの摩擦を抑制。滑らかな表面で水切れが良く、扱いやすさとコストパフォーマンスが魅力の8本編VT工法のライン。
号数 | 最大強力(lb) | 最大強力(kg) |
0.6 | 14.5 | 6.6 |
0.8 | 18.3 | 8.3 |
1 | 22.4 | 10.2 |
ダイワ UVF 紅牙 デュラセンサー×8+Si2
紅牙デュラセンサー×8+Si2は、新原糸TOUGH PEを採用した8本編みライン。耐摩耗性が300%以上向上(ダイワ社比)。400m巻もありディープエリア攻略にも最適。視認性の高い5色ダブルマーキングが特徴です。
号数 | 強力(lb.) (Ave.) | 強力(kg) (Ave.) |
0.6 | 11 | 4.9 |
0.8 | 15 | 6.8 |
1 | 18 | 8.0 |
1.2 | 21 | 9.6 |
デュエル ハードコア X8 プロ タイラバ
特殊加工による低伸度で敏感な感度、真円性向上での水抵抗軽減、耐摩耗性向上でのライントラブル低減など、ハードコアX8プロタイラバは優れた操作性と耐久性を両立します。さらに感度UPと操作性大幅UP、ガイド摩擦や糸鳴りの抑制、風に強い最適なハリとコシでストレスフリーな釣りを可能にします。
号数 | 直線強力(Lbs) | 直線強力(kg) |
0.6 | 13 | 5.8 |
0.8 | 16 | 7 |
1 | 20 | 9 |
YGKよつあみ タイラバーカスタムPE ボーンラッシュ WX8
「均質の編み込み密度」で安定した強度と特許技術による耐摩耗性強化・ローストレッチを実現したボーンラッシュ WX8は、ディープエリアやガイド摩擦に対する耐性を強化。違和感なく鯛にアプローチできる染色パターンを採用し、タイラバ専用ラインとして最強クラスの性能を発揮します。
号数 | LB | (Kg換算) |
0.6 | 15 | 6.8 |
0.8 | 18 | 8.1 |
1 | 22 | 9.9 |
おすすめの12本編みPEライン
ダイワ UVF紅牙センサー12ブレイドEX+Si
紅牙デュラセンサー12ブレイドは、12本糸を超高密度ブレイディング加工し、真円性がアップ。強力さ、耐摩耗性、感度、動摩擦性能などが大幅に向上しており、低伸度と表面抵抗軽減で糸鳴りを大幅削減。高感度でスムーズな落下を実現する200mライン。カラーマーキングは10m毎に5色、1m・5m単位でも確認可能です。
号数 | 強力(lb.) | 強力(kg) |
0.6 | 13 | 5.8 |
0.8 | 16 | 7.3 |
1 | 22 | 10.2 |
1.2 | 27 | 12.2 |
タイラバにおすすめのPEライン(強度比較表)
商品ごとの強力値を比較しやすいよう0.8号を基準として表にまとめてみました。強力値だけでPEラインの良し悪しは決まりませんが、一つの指標として参考になると思います。
商品 | 最大 lb / kg | 平均 lb / kg |
---|---|---|
サンライン SIGLON PE×4 | 12 / 6 | 10 / 4.5 |
デュエル ハードコア X4 | 14 / 6.4 | 8.8 / 4 |
シマノ タナトル 4 | 17.8 / 8.1 | 非公開 |
ラパラ ラピノヴァX マルチカラー ※ 最大値か平均値かは不明 | 17.8 / 8 | |
クレハ シーガー PE X8 | 18 / 8.2 | 16 / 7.3 |
シマノ タナトル 8 | 18.3 / 8.3 | |
ダイワ UVF 紅牙 デュラセンサー×8+Si2 | 非公開 | 15 / 6.8 |
デュエル ハードコア X8 プロ タイラバ ※ 最大値か平均値かは不明 | 16 / 7 | |
よつあみ タイラバーカスタムPE ボーンラッシュ WX8 ※ 最大値か平均値かは不明 | 18 / 8.1 | |
ダイワ UVF紅牙センサー12ブレイドEX+Si ※ 最大値か平均値かは不明 | 16 / 7.3 |
もし比較しても迷われるようでしたら、タナトル8を使ってみてください。筆者の御用達で、ハリや滑らかさなど使い勝手が良く、強度についても文句なしです。
まとめ:タイラバPEライン
タイラバ用のPEラインの選び方については、太さ、長さ、編み方の観点から考えることが大切です。
まず、太さは0.8~1号が最適。細いと潮の抵抗が少ないが消耗が早くなり、太いと強度は増すが潮の抵抗も増します。そして、長さはライントラブルやラインブレイクに備え200mは必須。初めて乗る遊漁船の場合は事前確認を推奨します。
編み方は、4本編み、8本編み、12本編み等があり、本数が多いほどノイズが減り感度が高まる一方で耐久性が少々落ちます。最後に、カラーは水深やヒットしたタナを確認しやすいよう、10m、20mごとに色分けされているものを選ぶのがセオリーです。
以上の要点を押さえておけば、まずPEライン選びで失敗はありませんので、是非参考にして楽しいタイラバ釣行をしてください!