タイラバのロッドを買おうと思うけど、
・「乗せ調子」やら「掛け調子」やらどっちの方が釣れるの?
・乗せ重視なら、とにかく柔らかいロッドが正解なの?
・重さは軽いほどいいの?
最近はタイラバブームの影響もあって、色んなメーカーから色んなタイラバロッドが発売されています。
好きなメーカーから選ぶと言う方法もありますが、その中でも、乗せロッド、掛けロッド、フルソリッド等、色んなロッドが発売されており、タイラバ初心者の方ができるだけコスパが良くて自分にあったロッドを探すとなると一苦労します。
そこで、この記事ではタイラバ初心者の方に向けた、タイラバロッドの選び方とコスパ最高のタイラバロッドを紹介していきますので、是非最後までご覧になってみてください。
- タイラバのロッドを選ぶ際に知っておくべきポイント5つ
- 財布にやさしいコスパ最強のタイラバロッド10本
<プロフィール>
✔釣り歴15年以上
✔ボートオーナー
✔基本天候が合えば週末は出船
タイラバ初心者が知っておくべきロッドの選び方 ポイント5つ
タイラバのロッドの購入で失敗しないためには、取り付けられるリールの種類、調子、硬さなど、自分にとって何がベストか判断できる必要があります。ここからはタイラバのロッドを選ぶためのポイントを僕が重要だと思う順に5つご紹介します。
- 取り付けられるリール
- 調子
- 硬さ
- 長さ
- 重さ
①取り付けられるリール
タイラバロッドは、ベイトモデルとスピニングモデルがあるのですが、初心者の方にはベイトモデルをおすすめします。
その理由はスピニングリールよりもベイトリールの方がタイラバとの相性が良いからです。
ベイトモデル(ベイトリール)をおすすめする理由
- タイラバの基本である縦の釣りをしやすい
- 親指一つだけでタイラバをフォールさせることができる
- サミングしやすい
- カウンター付のモデルがある
特に初心者の頃はカウンターの付いてるリールを使うことで、ラインの放出量や巻き上げ速度が数字で見て分かることができます。カウンターからの情報でどんな状況で魚のアタリがあったのかを考え戦略的にゲームを組み立てやすくなります。
②調子
タイラバロッドの調子は「乗せ調子」と「掛け調子」があります。
ある程度タイラバに慣れてきたら「掛け調子」も感度が良くて面白いのですが、最初はとにかく手堅く釣れる「乗せ調子」を選ぶことをおすすめします。
具体的には
- 乗せ調子はオートマチックにフッキングするので手堅く釣れる
- 乗せ調子は魚の急なツッコミ等にも対応しやすくバレにくい
- 掛け調子の方が釣果が良いのかと言うとそうでもない
また、この他、掛けのタイラバをしようとすると、アワセ切れしないよう太いラインを使うので底取りしにくくなると言うこともあります。重いヘッドを使えば良いと思うかもしれませんが、そのぶん割高になるし巻いてて疲れやすくなります。
③硬さ
硬さは柔らかい順に、UL、L、ML、M、MH、Hのように表記されています。
選び方としては釣れる魚の最大サイズと言う考え方もありますが、よく使うヘッドの重さにあわせるのが正解です。
その理由はロッドの硬さとヘッドの重さのバランスが悪いと操作感度が落ちるからです。具体的にはヘッドに対してロッドが柔らかすぎると常にロッドが曲がり切ってるので加重に対する感度が落ちます。逆にヘッドに対してロッドが固すぎるとロッドが全く曲がらず抜重に対する感度が落ちるといった状態になります。
乗せ調子=柔らかいではないので、乗せ調子のロッドの中でも程よい硬さを選んでやるのがポイントです。
④長さ
大体は6ft台のロッドが多いので、6ft台のロッドを選んでおけば間違いありません。逆に5ft台のロッドはあまりおすすめしません。
色んな理由がありますが、一番心配なのはラインが船の下をくぐって反対側に入り込んでいくような状況に対応しにくいことです。
たとえば、ほとんどの遊漁船では船を立てて両舷にビッシリ人が乗って釣りをするので、ラインが船の下をとおって反対側に入り込んでいくことなどは多々あり、このような状況ではロッドを海面に突き刺すように真下に向けて対応することになります。しかし、ロッドが短いと海面までの距離が遠いため非常に釣りにくくなります。釣り座が船の前側であれば波の影響も大きいので尚更使いにくく感じると思います。
短いロッドの方が扱いやすいように思いますが、オカッパリと船とでは使い勝手の視点が違うので、特にこだわりがないのであれば6ft台のロッドから選択することをおすすめします!
⑤重さ
重さについては、ダイワやシマノやジャッカルのような有名メーカーであれば正直気にする必要はありません。
理由は、重量よりもバランスの方が大事だからです。
具体的には、リールをセットしてみてのバランスが良いかどうかや、船の上でタイラバを巻いてる時の適度な先重り感などです。(実はこの先重り感も完全に0だと使い辛いです)
「ダイワのロッドの方がシマノのロッドより軽いよね」って思うかもしれませんが、単純な比較はできません。
タイラバ初心者へおすすめのコスパ最強ロッド10選
それではここからは、タイラバ初心者へおすすめのコスパ最強のロッドを10本ご紹介します!
【メジャークラフト】ソルパラ SPXJ-B692MLTR/ST
メジャークラフト ソルパラ SPXJ-B692MLTR/ST のスペック
店舗標準価格 | 9,600円 | 全長(ft) | 6’9″ |
継ぎ | 完全2ピース | ルアー(g) | MAX120 |
PEライン(号) | 0.6-1.2 | アクション | EX.F |
発売時期 | 2019年 |
タイラバタックル一式を揃えるとなると出費が多いので、そんな時に財布に優しいのがメジャークラフトのソルパラ SPXJ-B692MLTR/STです。
このロッドは完全2ピースで持ち運びしやすく、ソリッドティップなので小さなアタリでもオートマチックにヒットまで持ち込めます。
またスパイラルガイドを採用しているので糸がらみしにくくなっている点も初心者にはオススメです。
【メジャークラフト】クロステージ CRXJ-B692MLTR/DTR
メジャークラフト クロステージ CRXJ-B692MLTR/DTR のスペック
店舗標準価格 | 14,000円 | 全長(ft) | 6’9″ |
継数 | 2 | ルアー(g) | MAX120 |
PEライン(号) | 0.6-1.2 | アクション | F |
発売時期 | 2017年 |
引き続きメジャークラフトのロッドで、クロステージはソルパラよりも一つ上の機種で、マイクロピッチクロスフォースという製法が使われており、ネジレに対して補強されています。
クロステージ CRXJ-B692MLTR/DTRはドテラ流しを得意とするチューブラーティップのモデルで、柔軟なティップからスムーズに曲がるベリー部が特徴です。いろいろな状況に対応できるのが強みで、チューブラーの高感度を活かした根魚狙いのタイラバゲームにも使えます。
【シマノ】ソルティーアドバンス TAIRABA B69M-S
シマノ ソルティーアドバンス TAIRABA B69M-S のスペック
全長(ft) | 6’9” | 全長(m) | 2.06m |
継ぎ方式 | 並継 | 継数(本) | 2 |
仕舞寸法(cm) | 106.4 | 自重(g) | 122 |
先径(mm) | 1.3 | ルアーウェイト(g) | 40-150 |
適合ラインPE(号) | MAX1.2 | グリップタイプ | ストレート |
リールシート位置(mm) | 445 | リールシートタイプ | DOWNLOCK |
カーボン含有率 | 84.2 | 本体価格(円) | 14,100円 |
発売時期 | 2019年 |
ソルティーアドバンス TAIRABA B69M-Sはロングソリッドティップで、タイラバの王道テクニックである”等速巻き”をしやすいだけではなく、巻き続けるだけでオートマチック感覚に釣れる乗せ調子のロッドです。
またスパイラルガイドを採用しているので糸がらみしにくくなっている点も初心者にはオススメです。
ちなみにシマノのタイラバ専用ロッドは全てスパイラルガイドです。
【ダイワ】紅牙X 69MHB-S
ダイワ 紅牙X 69MHB-S のスペック
全長(m) | 2.06 | 継数(本) | 2 |
仕舞(cm) | 108 | 自重(g) | 104 |
先径/元径(mm) | 0.8/8.9 | ジグ重量(g) | 40~150 |
ラインPE(号) | 0.5~1.2 | カーボン含有率(%) | 83 |
メーカー希望本体価格(円) | 15,000 | 発売時期 | 2022年 |
紅牙Xは「誰が使っても真鯛が釣れる」をキーワードに使いやすさを追求したロッドで、必要な基本性能を備えたダイワのコスパ最高なタイラバロッドです。
ネジレ防止としてブレーディングXという製法が用いられているだけではなく、Kガイドも搭載されているのに実売価格が1.1万円程度と、メーカーは利益を取ってるのか?と思うぐらいコスパが良いです。
またダイワにしては珍しくスパイラルガイドを採用しているので糸がらみしにくくなっている点も初心者にはオススメです。
【AbuGarcia】オーシャンフィールド タイラバ OFTC-692LS-80
AbuGarcia オーシャンフィールド タイラバ OFTC-692LS-80 のスペック
タイプ | BC | 継数 | 2 |
全長(ft/cm) | 6’9”/206 | 仕舞(cm) | 107.0 |
標準自重(g) | 130 | 先径(mm)/元径(mm) | 1.2/9.3 |
ルアー(g) | 60-120 | PEライン(号) | ~1.5 |
使用材料 | カーボン98%,グラス2% | パワー | ライト |
テーパー/アクション | ファースト | 製法 | ソリッドティップ |
本体価格(円) | 15,000円 | 発売時期 | 2018年 |
オーシャンフィールド タイラバは、富士工業製ニューコンセプトガイドが搭載されており、ブランクスもカーボンXテープで補強されているので大型魚とも安心してファイトできます。
スパイラルガイドセッティングではありませんが、逆にスパイラルガイドセッティングが苦手な人は検討してみてもよいと思います。
隠れたメリットとしてリールを選ぶ時にメーカーに縛られないという点があります。(どうしてもシマノとダイワについてはリールとロッドのメーカーを揃えたくなる傾向にあるので)
【シマノ】エンゲツBB B69M-S/2
シマノ エンゲツBB B69M-S/2 のスペック
全長(ft) | 6’9” | 全長(m) | 2.06m |
継ぎ方式 | 並継 | 継数(本) | 2 |
仕舞寸法(cm) | 106.4 | 自重(g) | 141 |
先径(mm) | 1.3 | キャストウェイト(g) | – |
バーチカルウェイト(g) | 40-150 | 適合ラインPE(号) | MAX1.2 |
グリップタイプ | セパレート | リールシート位置(mm) | 440 |
リールシートタイプ | DOWNLOCK | カーボン含有率(%) | 90.5 |
本体価格(円) | 19,200円 | 発売時期 | 2022年 |
エンゲツBB B69M-S/2はシマノ独自のリールシート「Xシートデュアルガングリップ」が搭載されていおり、一般的なトリガーシートと比べ、リーリング時のブレを15%低減するとともに、パーミング時の負荷も最大37%減らしてくれます。
またハイパワーXでロッドのブレやパワーロスが抑えられているほか、ティップには高強度・しなやかなタフテックαが搭載されており、繊細なタイラバ操作だけでなく魚の食い込みも良いです。
【ジャッカル】BINBIN STICK RB BSRB-C66SUL
ジャッカル BINBIN STICK RB BSRB-C66SUL のスペック
Length | 6’6”(1.98m) | PCS(継数) | 2 |
Power | SUPER ULTRA LIGHT | Weight | 117g |
Lure(g) | MAX120g | Line(lb.) | PE0.6~1.0号 |
Price | 16,500円 | 発売時期 | 2021年 |
タイラバで非常に人気の高いジャッカルのタイラバロッドです。
BINBIN STICK RB BSRB-C66SULは、ガイドがSICリングではなくアルコナイトリングですが、その分、ガイドの数を多く設計されているのでオートマチックに魚をいなしてくれます。
ジャッカルのロッドは他のメーカーと比べて若干だけ短くセッティングされているのが特徴です。マイボートの方なんかは丁度良い長さだと思います。
【シマノ】クロスミッションBB B66M-S
シマノ クロスミッションBB B66M-S のスペック
全長(ft) | 6’6” | 全長(m) | 1.98m |
継ぎ方式 | 並継 | 継数(本) | 2 |
仕舞寸法(cm) | 102.5 | 自重(g) | 113 |
先径(mm) | 0.9 | ジグウェイト(g) | MAX120(鯛ラバMAX150) |
エギウェイト(g) | MAX90 | スッテサイズ(号) | MAX30 |
適合ラインPE(号) | MAX1.2 | 最大ドラグ(kg) | 2.5 |
最大ドラグ角度(°) | 45 | グリップタイプ | セパレート |
リールシート位置(mm) | 415 | リールシートタイプ | DOWNLOXK |
カーボン含有率(%) | 89.4 | 本体価格 | 20,400円 |
発売時期 | 2021年 |
シマノのタイラバロッドと言えばエンゲツのイメージが強いですが、クロスミッションと言う選択肢もあります。
クロスミッションBB B66M-Sは、タイラバの他、ライトジギングやメタルスッテ等にも使うことができるので、タイラバ以外にも色んな釣りを試してみたいと言う人におすすめの1本です。
勿論、エンゲツBBと同様にハイパワーXやタフテックαが搭載されています。
【ダイワ】紅牙 エアポータブル N69MHB-S AP
ダイワ 紅牙 エアポータブル N69MHB-S AP のスペック
全長(m) | 2.06 | 継数(本) | 2 |
仕舞(cm) | 108 | 自重(g) | 97 |
先径/元径(mm) | 0.8/8.9 | ジグ重量(g) | 40~150 |
ラインPE(号) | 0.5~1.2 | カーボン含有率(%) | 89 |
メーカー希望本体価格(円) | 23,400 | 発売時期 | 2020年 |
紅牙 エアポータブル N69MHB-S APは、最大150gまでのタイラバの使用を想定したモデルで、エリア、水深、潮の速さを問わず、広いエリアに対応した扱いやすいタイラバロッドです。
紅牙Xには搭載されていない、HVFやメガトップが搭載されており、軽さとパワーが両立されるだけではなく、手感度や目感度も向上しています。
【シマノ】エンゲツTT B69M-S
シマノ エンゲツTT B69M-S のスペック
全長(ft) | 6’9” | 全長(m) | 2.06m |
継ぎ方式 | 並継 | 継数(本) | 2 |
仕舞寸法(cm) | 138 | 自重(g) | 126 |
先径(mm) | 1.3 | キャストウェイト(g) | – |
バーチカルウェイト(g) | 40-150 | 適合ラインPE(号) | MAX1.2 |
グリップタイプ | セパレート | リールシート位置(mm) | 440 |
リールシートタイプ | DOWNLOCK | カーボン含有率(%) | 77 |
本体価格(円) | 23,600円 | 発売時期 | 2022年 |
エンゲツTT B69M-Sは、エンゲツBBの上位機種で、主な違いはハイパワーXからスパイラルXにグレードアップされており、更に軽さを維持しながら高いネジリ剛性とツブレ剛性を実現しています。
もちろん、Xシートデュアルガングリップやタフテックαも搭載されており、強度面も魚の食い込みもバツグンです。
まとめ:タイラバをするならロッドは必須!おすすめアイテムを使いこなそう
初心者向けとして色んなタイラバロッドを紹介してきましたが、更にコスパと言う面で厳選するならば、ダイワ 紅牙X 69MHB-S と シマノ エンゲツBB B69M-S/2 がイチオシです。
理由は、エントリーモデルについては超大手メーカーのコスパが最強だと考えているからです。エントリーモデル=安いモデルですが、エントリーモデル=万人向けの味付けでもあるので、どのメーカーも結構似た感じの使い勝手に感じると思います。そうであれば、大量にロッドを販売している超大手メーカーの方が製造コストを下げられるし、品質にもばらつきがないだろうと言う考えです。またAmazonのレビュー数が多いと言うこともあります。
以上、初心者の方がマイロッドを購入するにあたり参考になれば幸いです。この他にも初心者向けにリールの選び方やおすすめのモデルを紹介した記事を書いているので、セットで購入を考えている方は是非ご覧になってください。