タイラバをしていたら、ネクタイの自作は誰しもが考えることだと思います。
根掛かりしなくてもサバフグにかじられただけでネクタイはボロボロに。。。
しかし、ネクタイを自作しようと考えると、こんなことが頭の中をグルグルすると思います。
自作は買うのと比べてどのぐらい安いの?
自作したネクタイでも問題なく釣れるの?
材料費は安くても加工する道具代が高いんじゃないの?
自作には何が必要なのか?どこで手に入るの?
手先の器用さに自信がなくても作れるの?
1本作るのにどのぐらい時間がかかるの?
PCやプリンタを持ってなくても作れるの?
この記事では、そんな疑問にお答えします。
タイラバのネクタイを自作した場合の費用対効果
形状別の1本あたりのコスト
ストレート | カーリー | 節約カーリー | |
セリア シリコンキッチンマット角型 110円 | 1.8円/本 60本作製 | 9.1円/本 12本作製 | 4.4円/本 25本作製 |
カンジインターナショナル シリコンシート ロング 約770円 | 25.6円/本 30本作製 | 85.5円/本 9本作製 | 51.3円/枚 15本作製 |
ジャッカルのカーリー:1本あたり148円(3本入りでamazon実売445円)
ダイワのストレート:1本あたり79円(5本入りでamazon実売396円)
自作と市販品のコスパを比較すると、ストレートだと40倍以上、カーリーでも9倍も差があります。
自作=コスパ最強が一目瞭然で、僕のような貧乏子育てアングラーには自作しないという選択はありません(笑)
自作したタイラバのネクタイでも問題なく釣れるのか?
「市販のネクタイと比べて釣果が落ちないか?」なんて思うかもですが、自作したネクタイでも遜色なく釣れます!
僕は不器用なので、不細工な仕上がりになりがちですが、市販ネクタイと比較して明確な釣果差を感じたことはありません。
タイラバのネクタイを自作するのに必要な道具と素材
必要な道具等
- カッター
- カッターマット
- A4用紙(ネクタイの型紙印刷用)
- スティックのり
- シリコンシート
①~④はダイソーやセリアで揃えられます!
道具①カッター
普通のカッターではなくデザインナイフを推奨します。
個人的にはオルファのデザイナーズナイフ(約300円)を愛用してますが、ダイソーのデザインナイフも遜色なく使えます。形状はオルファのアートナイフプロに近く刃の先端の角度が鋭角です。
道具②カッターマット
ダイソー、セリアの文房具コーナーで売られています。
色んなサイズがありますが、A4サイズが一つあれば大丈夫です。
ちなみにダイソーの商品で「工作マット」と言うものもありますが、「カッターマット」のほうが厚みがあり使いやすいです。
道具③A4用紙
型紙の印刷に使います。普通のA4用紙でOKです。
セブンイレブンで印刷する場合は不要です。
道具④スティックのり
これもダイソーで売ってます。トンボ鉛筆の「PiT消え色」が塗れている範囲や乾いたかどうかが分かりやすくオススメです。
はがしやすいタイプのスティックのりや、古くてベチョベチョになったものはよくありません。
道具⑤シリコンシート
安いものだと、セリアに「シリコンキッチンマット」という商品があるので、練習用として買ってて損はありません。キッチン関係のコーナーに置かれてます。(※2022年6月以降では見かけないので終売した可能性があります)
セリアだけで、半透明ピンク、半透明グリーン、半透明ホワイト、ピンク、グリーン、ブラック、グレーと7つもカラーバリエーションがあります。
流石に、イエローやゴールドやオレンジやラメの入ったものは置いてないので、このあたりはAmazonか釣具屋でメーカーから販売されているシリコンシートを買うしかありません。
個人的にはカンジインターナショナルのシリコンシートを愛用しています。ちなみにロングでないとストレートの長さが足りません。
別記事にて各メーカーから出ているシリコンシートをまとめています。
タイラバのネクタイ型紙のご紹介
手前味噌ですが、自分の自作用に作ったオリジナルの型紙を公開しています。
完全無料なので自由に使ってくださって構いません。
カーリーが人気です。時間に余裕ができたら、あと数パターン足したいなぁと思ってます。
タイラバのネクタイ自作手順
型紙を印刷する
PCからダウントロードした型紙をA4用紙に印刷します。
家にPCやプリンタが無くても、スマホのアプリ(netprint)を使えセブンイレブンで1枚あたり20円で印刷可能です。
netprintの使っての印刷方法は「タイラバのネクタイ自作用の型紙を無料公開【14パターン】」の記事に写真付きで細かく紹介していますので自宅にプリンタが無い方は参考になさってください。
型紙をシリコンシートに貼る
型紙の印刷面の反対側に、スティックのりを塗ります。
いきなり型紙全体に塗る必要はなく、作りたい本数ぶんだけ塗るので構いません。
型紙にのりが塗れたらそのまま、型紙の上にシリコンシートを貼ります。
間に空気が入らないよう、弱い力で押し付けながら貼るとよいでしょう。
貼りつけたら、のりが乾燥するまで待ちます。
のりが乾燥するのを待たないと型紙が破れやすくなります。
ストレート型ネクタイカットの例
型紙の表面が表を向くようひっくり返します。
指で型紙とシリコンシートがずれないよう押さえながら、真っ直ぐにカッターでカットします。
ストレートに限りハサミでカットすることもできますが、カッターでカットしたほうが綺麗に仕上がります。
慣れてくれば1本あたり3分程度でカットできます。
カーリー型ネクタイカットの例
ストレートと同様に型紙の表面が表を向くようひっくり返します。
右利きの例
ストレートと違い、円を描きながらカットする必要があるので、カッターを持つ手の手首を回しながらカットします。
例えば時計回りにカットしたい時は、時計の12時の位置から始めて3時ぐらいの位置まで一気にカットします。
一度に多めにカットするとガタガタになりにくいです。
3時の位置を越えてくると徐々に手首の可動域に限界が出てくるので、今度はカッターマットごと型紙とシリコンシートを反時計回りに90度ほど回転させます。
時計の反対周りにカットしたい時は逆に、12時から10時ぐらいの位置まで一気にカットします。今度はカッターマットを時計回りに60度ほど回転させます。(反時計回りの場合、手首の構造的に60度ぐらいまでしかカットできません)
あと、カッターを持っていない方の手は、しっかりと型紙とシリコンがずれないよう爪などを駆使して押さえます。(超重要)
繰り返しカットすると、こんな感じでできあがります。
慣れてくれば1本あたり5分もかからずカットできます。
タイラバのネクタイ自作で失敗しないコツ
ネクタイをカットする際に、今までの失敗経験を踏まえ、いくつかのコツを紹介いたします。
失敗しないコツ
- 百均のシリコンシートの端は先にカットする
- 型紙とシリコンシートの両方をカットする意識
- 型紙をシリコンシートに貼るときは、スティックのりをしっかり塗る
- 型紙を貼ってからのりが乾くまでしっかり待つ
- とにかくカッターの刃の切れ味が重要
- カッターを立てすぎない
- 型紙が切れず、しわしわに破れたら手を止めて修正する
- 太い方から細い方へ向かって切る
- ストレートのくぼんでる箇所は手を休めず一発でカットする
- 端に行くまでの途中でカットの進行方向を変えない
- 切りにくい向きになったらカッターマットごと回転させる
コツ①百均のシリコンシートの端は最初にカットする
セリアのシリコンシートの端は、少しだけ段差があり分厚くなってます。
型紙が貼りにくい原因なので、最初にカットしてすると煩わしくありません。
コツ②型紙とシリコンシートの両方をカットする意識
しっかりとカッターをカッターマットに押し付けてください。
しっかり押しつけないと、型紙は切れてるけどシリコンシートが切れていない場合があります。
特にラメ入りのシリコンシートは、しっかりカッターを押し付けないと切り残しが発生しがち。
コツ③型紙をシリコンシートに貼るときは、スティックのりをしっかり塗る
スティックのりをしっかり塗らないと、型紙とシリコンシートが部分的にしか貼りつかず、カット中に型紙とシリコンシートがはがれてしまい、カットしにくくなります。
ここで色付きのスティックのりが大活躍します。色のついてない場所が無いようしっかり塗ってください。
コツ④型紙を貼ってからのりが乾くまでしっかり待つ
のりが乾く前にカットすると、カット中に型紙が破れたり、型紙とシリコンシートがはがれてしまうことがあります。
色付きのスティックのりだと、色が消えたのを確認してからカットすれば間違いありません。
ブラックのシリコンシートだと色が消えたのを確認しづらいですが、30分も置いておけば乾いています。
コツ⑤とにかくカッターの刃の切れ味が重要
カッターの切れ味が落ちてきたら勿体ぶらずに刃を交換しましょう。
切れの悪い刃をつかうと、型紙が切れずにしわしわになって破れてしまうことがあります。
コツ⑥カッターを立てすぎない
カッターは立てすぎず寝かせすぎないが理想です。
寝かせすぎると、カーリーの細かい部分をカットしにくくなります。
立てれば立てるほど細かい部分をカットしやすくなると思いがちですが、立てすぎると切れ味が悪くなります。
立てすぎると縫い針の先でカットしようとしてるようなものなので、ほどほどに寝かせる必要があります。
コツ⑦型紙が切れず、しわしわに破れたら手を止めて修正する
カッターを立てすぎたり、のりが乾燥してなかったら、型紙がしわしわに破れることがあります。
このような状態になったら、強引にカットし続けるのではなく、しわしわになった部分を爪で伸ばし、カットできていない部分を型紙ごと丁寧に切ってやります。
強引にカットし続けると、のりも剥がれてきてしまい、取り返しがつかなくなります。
コツ⑧太い方から細い方へ向かって切る
ネクタイの先端が太くなってしまう場合は、太い方から細い方へカットすると細くカットできます。
逆に細い方から太い方へカットすると、型紙がシリコンシートから剥がれやすくカットしにくいです。
コツ⑨ストレートのくぼんでる箇所は手を休めず一発でカットする
ストレートなどは極力端から端まで手を休めずカットするのが理想です。
カッターを持っている方の手を少し浮かせると一気にカットしやすくなります。
くぼんでいる箇所で手を止めてしまうと、ネクタイに切れ目が入り千切れやすくなります。
コツ⑩端に行くまでの途中でカットの進行方向を変えない
これもコツ⑨と同様ですが、ネクタイに切れ目が入ったり、ガタガタになったりする原因になります。
コツ⑪切りにくい向きになったらカッターマットごと回転させる
カーリーのカットの仕方でも説明させていただいきましたが、できるだけ一回で多くカットしようとしたら、手首の可動域の限界がくるので、無理せずカッターマットごと回転させます。
自分の得意な角度でカットすると良いでしょう。(僕の例だと時計の12時から3時)
ちなみに、カッターマットが小さいと、カッターマットからはみ出たシリコンシートが回転の邪魔をするので、カッターマットはA4以上のサイズを推奨する理由はここにあります。
まとめ:タイラバのネクタイを自作して消耗品のコストを抑えよう!
タイラバのネクタイは思っている以上に安価かつ簡単に自作できます。
ネクタイを自作すれば、出費が減ったぶん、タイラバに行く回数を増やしたり、欲しかったタックルにお金を回しせるようになります。
「自分でもできそうだな」と思った方は是非チャレンジしてみてください!