エギングロッドでメバルプラッギングを始める方法を書いた記事の中で、ダイソーのミノーモンスターをご紹介した際に、フック交換の方法を書いておりましたが、もう少し具体的に書きたいと思います。
ミノーモンスターのフックをメバリング用に交換
ミノーモンスターをメバリングでまともに使おうとした場合、フックとスプリットリングを交換することが大前提となります。
標準で装備されているフックには「刺さりにくい」「錆びやすい」という課題があるからです。
今回改造するミノーモンスター
基本的な情報です。
名称:ダイソー ミノーモンスター9cm フローティング
全長:93mm
重量:9.05g(フックとリングを除いた状態では7.8g)
フック:サイズは#6。重量は一個あたり約0.5g。重さ的にはカルティバのST-36の#6相当。
スプリットリング:サイズは#4。重量は一個あたり約0.1g。
タイプ:フローティング。レンジは20cm前後。一番潜った状態からは約2~3秒で水面に戻る。
重量はフック除いた状態で平均で約7.8~7.9gと、カタログ値の7gよりずいぶん重いです。
フックの針先は鋭さが一本一本異なり、基本的に貫通力はあまり良くなく錆びやすいです。また、右に左にネムリが入っているものがしばしばあります。
スプリットリングも錆びやすく、体感的にはフックよりも錆びやすい。また爪で簡単にオープンできるのでサイズのわりに強度は弱いと思われます。
幸い、アイに使われているエイト環は他の市販ルアー同様に錆びにくいです。
交換するフックとスプリットリング
- フック
カルティバのST-46TNの#10に交換します。
メバルには少しオーバースペック感がありますが、ギリギリOKなラインだと思います。尺メバルは余裕ですし、外道でシーバスやチヌがヒットしても負けません。
(鉛シールで前後のウェイトバランスを変更したいときは、軽めのST-26TNの#12を使ってますが、今回は極力デフォルトに近いものにしようとしています。) - スプリットリング
カルティバのレギュラーワイヤー(P-03N)の#1に交換します。
フックをサイズアップしたので、その分スプリットリングを小さくして、ルアー本体から針先が離れすぎないよう距離を詰めています。
なお、サイズを下げたことで、強度面を心配するかもしれませんが、38cmのキビレを抜き上げた実績があるので問題はありません。
予算
ザックリと必要な予算を見積もっています。少々しますが、工具はずっと使えるし、鉛シールやマニキュアはなかなか減らないので、大量に作れば改造単価は下がります。
フック 780円程度
スプリットリング 230円程度
スプリットリングオープナー 800円程度
0.5mmの鉛シール 440円程度
防水加工用のマニキュア 110円
合計:2,360円
交換手順
ここからは実際の作業手順です。
初期装備のフックとスプリットリングを全てはずす
全てのフックとスプリットリングを外します。
スプリットリングオープナーが無くても指の爪で外せます。
初期のフック等の重量確認
外したフックとスプリットリングの重量を測ってメモします。
何でこんなことをしているかと言うと、今回フックとスプリットリングを交換したら元の重量より少しだけ軽くなるので、鉛シールを貼って浮力を調整する必要があるためです。
この個体の場合は1.27gでした。
新しいフック等の重量確認
交換予定のフック×2とスプリットリング×2の重量を測ってメモします。
0.88gでした。
貼り付ける鉛シールの作成
厚みが0.5mmの鉛シールをカッターで切ります。
目分量で適当に切らず、キチッとサイズを測った方が後の使い勝手が良いです。
僕は先に5mm幅で切っといて、必要な長さまで少しずつ切ってます。
(参考)百円ショップのカッターマットの線は1cm単位なので若干使い辛いです。下にひいているのがダイソー製で、上にひいているのがナカバヤシ製。
(参考)0.5mm厚の鉛シールだと、5mm×90mmで約2.5gです。
初期装備のフックとスプリットリングの重量が1.27g。
交換予定のフックとスプリットリングの重量が0.88g。
その差分の重量を補填する必要があるので、微調整して0.39gの鉛シールを作成します。
防水処理
フックを装着する前に防水処理をします。
アイの部分にコソッと浸水してくる個体があるので、アイ×3箇所の回りにマニュキュアを塗ります。
1回だけでも効果アリです。
海水が内部に入るとウェイトボールが錆びるし、重量バランスへの影響もあるので対策しておいた方が良いです。
画像はダイソーのジェルネイルを使ってます。
新しいフックとスプリットリングを装着
#1ぐらいのスプリットリングなら、頑張れば何とか指の爪でも交換できますが、スプリットリングオープナーを使った方が圧倒的に楽です。
ラインアイのスプリットリングは不要なので、取り外したままにします。スナップを使う場合、ラインアイのスプリットリングは不要です。
スナップを使わない場合は、スプリットリングをつけてください。
スプリットリングオープナーについて
もしスプリットリングオープナーを持っていなくて購入を検討している場合、#が適用範囲内の物を選ぶ必要があるので注意が必要です。
例えば画像のものだと、一番右のは#1に対応していません。
鉛シールの貼り付け
フロントフックのアイの後ろに貼ります。
テール寄りに貼ると若干お尻下がりになります。チヌのペンシルみたいな感じですね。
この辺りは好みだと思います。現地で動きを見て貼りなおすと良いです。
完成
以上で、完成です。
今回はフックをST-46の#10にしていますが、鉛シールで調整すれば他のフックも装着可能です。
また、鉛シールの微調整を行うことで、スローシンキングやサスペンドを作成することもできます。
鉛シールの微調整については、長くなりそうなので、また別記事でご紹介したいと思います。
ではでは。
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