ミノーモンスターをメバル用のプラグに使っていますが、クリアカラーが無いので作りました。
アミパターンの時のメバルは、クリア系のプラグならサイズとか関係なく食ってくる印象が強いので、非常に有用です。
今回クリアカラーに改造するミノーモンスター
注意点として、クリア化が可能なのはフローティングモデルだけです。
シンキングモデルのボディは、塗装をとると乳白色の樹脂なのでクリアにはなりません。
概要:ミノーモンスターをクリアカラーに改造する
クリア化する方法は二つあります。
- 紙やすりで削る
- 水抜き剤で塗装を浮かして取る
紙ヤスリを使う方が安全ですが、結構労力がかかります。
水抜き剤を使う場合はかなり楽です。ただし水抜き剤の保管方法等に注意する必要があります。
今回は水抜き剤を使った方法をご紹介致します。
ミノーモンスターをクリアに改造するための予算
- 水抜き剤(IPA99%以上) 350円
- マニキュア 110円
- ウレタンコートMJ 1,700円
※全部必要ではありません。買う場合の参考にしてください。
ウレタンコートMJは防水&コーティング用ですが、マニキュアでも大丈夫です。
ミノーモンスターをクリアカラーに改造する手順
ここからは実際の作業手順です。
フックとスプリットリングと目玉を外す
まずは、全てのフックとスプリットリングを外します。このフックとスプリットリングはカルティバやガマカツ等の物への交換推奨です。錆びやすいし針先がナマってたり横に曲がってます。
目玉は先のとがったもので、こじると簡単にとれます。目玉は再利用可能なので大事に保管しておきます。
塗装を取る
水抜き剤にルアーを漬けこむと、塗装が浮くので、それを取っていきます。
水抜き剤はIPA(イソプロピルアルコール)が99%以上のものを使います。
ジップロックに水抜き材とルアーを入れて、不要な空気を抜き、封をします。
ジップロックに入れる理由は水抜き剤の節約です。ジップロック自体はIPAで溶けません。
(今回はIKEAのジップロックを使ってます)
この状態のジップロックを適当なガラスの瓶に入れ、封をして1日放置します。
空き瓶に入れている理由は、家族がうっかり触らないようにしているのと、液漏れがあったときの被害を防ぐためです。
これで1日放置します。
何日も放置すると白濁するので、1日を目安に取り出します。
丸1日放置した状態。
個体差がありますが、丸1日漬けこむと、このように塗装がシワシワになって浮いてきます。
ジップロックから取り出して、水道水で水抜き剤をサッと流してから、塗装を剝いていきます。ウロコ模様の部分に塗装が残りがちですが、こすって取ると言うよりも、シールをゆっくり剥がすようにすると剥がしやすいです。
長々と水道水で洗うと、内部に水が入ってしまうので注意です。(塗装がなくなったことでアイ周辺に隙間ができています)
細部に残ってしまう塗装は、爪やカッターの刃などで削ります。
一気に塗装が浮いてくるものもあれば、何日漬けても塗装が少ししか浮かない物もあります。地道にこすって漬けてを繰り返します。
目玉を貼る
今回、完全な無色だと色味が無いので、赤の目玉を貼ってみました。
写真のものは直径4mmで、20個入りで110円でした。
防水処理および表面保護
アイの部分から水が入ってしまうので防水処理をします。今回塗装を取ったことで、隙間ができてるので、アイの部分は必ず防水処理を行います。
ウレタンコートにドブ付けすると見た目も綺麗になり作業も簡単です。ウレタンコートがなければ、マニキュアのトップコートを2~3回重ね塗りするのでも十分綺麗になります
完成
以上で、完成です。
写真はフックをST46の#10に交換し、鉛シールでサスペンドミノーにしています。
おまけ
おまけです。
一番上のは、今回作ったもの。
二番目のは、2週間水抜き剤に付け込んでいたもの。漬け込みすぎはご用心です。
三番目のは、ミノーモンスター9cmのシンキングです。このようにミノーモンスターのシンキングモデルのボディは透明じゃなくて乳白色のボディなので、クリアカラーのシンキングを作りたい場合は、フローティングモデルに鉛シールを貼ってシンキング化させる必要があります。
四番目のは、水抜き剤ではなくエタノール(マニキュアの除光液)に丸1日漬け込んだら真っ白になってしまったので、それを紙やすりで削ったものです。エタノールでも塗装は剥離できましたが、水抜き剤よりも扱いが難しいです。またチャレンジしたいと思います。
左側の目玉4つは、左側の2つは水抜き剤に1日漬け込んだもので、右側2つは水抜き剤に2週間漬け込んだものです。
目玉を取らず、目玉ごと漬け込こんで、目玉が黄色になってきだしたら白濁注意のサインとするのもアリしれません。
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